木材の収穫などを目的として山に植えられるスギやヒノキなどは、最初にたくさんの本数を植えます。これは、初期の成長段階で苗木どうしが影響を与えあい、支えあうことによって、まっすぐ成長することを促すための手法です。
しかし、成長が進むにつれて、木々の葉っぱが重なりあって、十分な日光を受けることができず、木の幹も根も十分な成長ができなくなってしまいます。 また、地面まで光が届かないために、森の中に草などが生えず、地面がむき出しのままになってしまい、大雨が降った時には土が押し流されて森が荒れたり、下流の人々の生活を脅かすような被害も出てしまいます。
こうしたことから、植えた木々をまっすぐに成長させることと、木を太らせ根を十分に発達させること、そして森の中に適度な光を入れることのバランスを考えながら、植えた木の一部を計画的に伐採します。この作業のことを「間伐」、この時に伐採された木のことを「間伐材」と言います。木材とは、様々な用途の材料として用いる、樹木の幹の部分のことを指しますが、特に木材の中でも、間伐により伐採された木のことを「間伐材」と呼んでいます。